HMBの広告を見ていると「飲むだけで劇的に痩せる」とイメージさせるような写真やフレーズがたくさん出てきます。
これを見て、安全性について不安に思う方も多いはず。
結論から先にお伝えすると、HMBは安全性がしっかり取れているサプリメントです。
HMBを飲んで健康被害にあったという報告は、これまでのところありません。
本記事は、HMBの安全性やリスクについて詳しく解説しています。
メーカーに問い合わせしてみた
製造メーカーにHMBの安全性について問い合わせしました。
今回問い合わせをしたメーカーは「バルクアップHMB」を製造販売しているbonds online shop。
安全性の回答が下記になります。
健康補助食品なので副作用はございませんが
個人の体調等によっては影響が出る可能性はございます。
心配であれば、かかりつけ医にご相談の上、ご検討下さい。
HMBは医薬品ではなく栄養補助食品なので、安全性は担保されているとのことでした。
HMBはロイシンの代謝産物
HMBはそもそも、わたし達のカラダの中に存在しているものになります。
HMBは、必須アミノ酸「ロイシン」の代謝産物です。
もともとカラダの中にあるのであればサプリを飲む必要はないのでは?と思うかもです。
必須アミノ酸「ロイシン」からHMBが作られる量は、実はたった5%ほどしかありません。
「筋肉を付けやすくするには、HMBは1日3g必要」といわれていますが、それを実現しようとするとロイシンを60g摂る必要があります。
食事からそれだけのロイシンを摂るのは不可能なので、HMBを直接摂れるサプリメントが注目させるようになりました。
HMBについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にして下さい。
HMBの安全性の論文
HMBの安全性については、これまで数々の研究が行われてきました。
その研究内容は、下記になります。
- 対象者:ヒト
- 摂取量:1日 1.6g~4.8g
- 摂取期間:4週間~1年間
上記のいずれのケースにおいても、人体に有害な被害をあたえる事象は報告されませんでした。
HMBの安全性は、国際スポーツ栄養学会でも「全く問題ない」と結論づけています。
その内容はこちらの記事で確認することができます。
健康被害の報告はなし
HMBが市場に流通し始めたのが2010年頃。
その頃からHMBのサプリ(粉末・カプセル・液体など)が国内市場に流通していますが、これまでに重大な健康被害の報告はありません。
HMBサプリの原料メーカーの情報によると、「2014年から約300万食以上の原料供給をしてきたが健康被害の報告は上がってきていない」とのことです。
上記の内容については、こちらのサイトで確認することができます。
機能性表示には注意が必要
ここまで読んでいただいて、HMBサプリはリスクが0で安全性が担保されていることは分かっていただけたかなと思います。
とはいえ、1つ注意することがあります。
それはHMBの機能性表示。
最近、HMBの機能性表示撤回の届け出が相次いでいます。
具体的には、「歩行能力の改善」が医療用医薬品と部分的に一致、「歩けない人が歩けるようになる」との誤解を招く点が問題視されています。
これはあくまで「広告表示(機能性表示)に対する指摘」になります。
HMBの2つの効果「筋肉の合成の促進」と「筋肉の分解の抑制」は、国際スポーツ栄養学が認めているのでまったく問題ありません。
問題なのは広告表示のないようなので、機能性表示をうたっているHMBは購入する際に注意が必要です。
HMBの効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にして下さい。
まとめ
HMBは安全性の担保が取れているサプリメントになります。
国際スポーツ栄養学会は「HMBの安全性は全く問題ない」という見解を持っています。
また、これまで重大な健康被害の報告は上がってきておりません。
容量や用法を守って使用すれば、全く心配ありません。
広告の機能性表示のみ注意が必要なので、不明点は各メーカーに問い合わせして確認しましょう。